ちょうど1年前、28になるときに書いたブログがきっかけで、いろんなことが動いた1年だった。
「あなた、ほら、コラムに書いてたじゃない? あれ、なかなかよく書けてたわよ」
はじめは何のことだかわからなかった。
そのとき私はもちろんコラムを書いたことなんてなかったから、自分がブログにアップした文章が褒められているのだと、すぐには気付かなかった。
「私の文章が、コラム…..」
そんな可能性もあるのか…..と、ぼんやりと、でも嬉しく思った矢先に、LGBTポータルサイト『2CHOPO』さんからコラム連載の依頼をいただいた。(こちらは毎週好評連載中ですので、どうぞお読みください http://www.2chopo.com/article/437/ )
そして、「私は文章で表現するのがすごく好きだ」と気付いてからは、エッセイをよりみちパン!セシリーズにweb連載させていただき、今年1月にはそれに加筆修正をして、出版することができた。
(こちらも好評発売中ですので、ぜひお求めください『レズビアン的結婚生活』 『ふたりのママから、きみたちへ』 )
渋谷から広尾へ向かう夕方のバスの中で、ふと、「ああ、あのとき死んでいたら、結婚も、起業も、出版も、ひろこさんを大切に思うことも、文章を書きたいと思うことさえも、ぜんぶぜんぶぜんぶなかったんだ」と思った。
生きていてよかったかどうかはわからない。
でも、何回も何回も死のうとしてみて、「生き死に」は自分では決められないことなんだなってことがわかった。やってみてわかった。
もし今死にたいと思っている人がいたら、「生き死に」は自分では決められないから、別の方法を選んでほしいと言いたいです。
できれば自分を傷つける方向ではなく、自分を大切にする方向にエネルギーを、ちょっとだけ使ってみてほしい。
すっごくおなかが空いて、アーモンドを一粒齧ってみたら、ちっちゃな種なのに、すっごいエネルギーなのね。
ああ、生きなきゃ。