先日行われた、外国特派員協会での記者会見の書き起こしが、ログミーさんで公開されました。
以下、一部抜粋
【ファンタジーで受け入れられることが、社会的には許されない現状】
司会者:日本では「歌舞伎」がありますよね? オール・メール・エンターテインメント。それから、宝塚がありますよね? 女性が「きゃー!」と言ってますよね。これは多分、日本のボーイフレンドがセクシーでもないし、旦那がちょっと退屈だからだとは思うんですが。
文化とかエンターテインメントの面では、全然問題がありませんよね。ところが、社会とか社会条例とかになると、どうして同一のユニティを拒否するのか、一体どういう理由があるのか、というふうに思われますか? 小雪さん、まずお願いします。
東:難しい質問ですね(笑)。私は宝塚歌劇団におりまして、花組で男役をしていた経験があります。
司会者:すみません、存じ上げませんでした……。
東:そうでしたか! それで今、宝塚の質問をいただいたのかな、と思ったんですけれども(笑)。在団中、カミングアウトすることができませんでした。よく「女性だけの集団だし、宝塚なんだからカミングアウトしやすかったんじゃないの?」とか、「演者、タカラジェンヌの中には、レズビアンの人がいるんじゃないの?」というふうに聞いていただくんですけれども。
ご質問いただきましたように、中でもオープンにするというのは非常に難しくて、ファンの方にもカミングアウトしづらい空気というものを、私は在団中に感じていました。
宝塚は100年の歴史があるんですけれども、カミングアウトした生徒は私1人。先ほど、7.6パーセントという数字がありましたけれども、4,000人以上の生徒を輩出した宝塚の中で、たった1人というほうが、私は不自然だと思いますし、そういったカミングアウトしづらい圧力がこれからどんどんなくなっていってほしい、多様な女性が活躍して欲しいと、私は心から思っております。
ファンの人の中にも、そういった文化を楽しむ人たち、演者の側のほうにも「ファンタジーであることはいいけれども、実際に同性愛というのは受け入れられない、いけない」というような、規範があるのではないか。
ファンタジーを見て楽しむ分には許容されるけれども、宝塚の場合はあくまでも男と女、異性愛の夢だということになっているし、そういったところが実際の生活だったり、制度だったりというところと、あくまで文化というところには、大きな隔たりがあるのではないかなと思っています。
全文はこちら
http://logmi.jp/61344
ぜひ、お読みください。
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