「死にたくなってしまったら、どうしたらいいですか?」
「リストカットしたくなったら、どうしたらいい?」
こんな相談を受けることが続きました。
30代、40代の方は自分の心の嵐や波を上手にかわしたり、乗りこなしたりしている印象があります。(生き残った人にしか出会わないからでしょう。)
でも、10代20代の若い人たちは、傷がむき出しです。私は若い人を追い詰める社会に本当に怒っています。「あなたは悪くないし、必ず生き延びて幸せになれるよ」と、飛んでいって抱きしめたいと思うこともしばしばです。
でもそれは、なかなか叶わないので、具体的に(根本的な解決にはならないかもしれませんが)どうしたらいいか、考えてみました。
まずは、フラッシュバックなどの辛い症状が起きているのかもしれません。これは、トラウマからくる症状のひとつで、必ず元に戻る=落ち着く・良くなることを思い出す、というのも大切なポイントです。
ストレスの対処方としては、
1.身体的に悪影響が少なく
2.社会的にも悪影響が少なく(仕事や友だちを失わないということです)
3.合法で(日本は法治国家なので、単純に行為そのものが良い悪いと決めつけるのではなく、合法か違法かということには大きな違いがあります。)
4.大きなお金がかからない
5.なるたけ健康的な方法
が、望ましいと思います。
例えば、
・絵を描く
・カラオケで歌う
・動画を見ると
・お風呂に入る
・好きな音楽を聴く
・好きなお菓子を食べる
・友だちにLINEをする
・散歩する
・ヨガ
・テレビを見る
・映画を見る
・趣味に没頭
・外国語の単語を覚える
・マッサージを受ける
・甘いものを食べる
・深呼吸する
・ノートに気持ちを書き出す
・ぬいぐるみを抱きしめる
△お酒を飲む
△リストカット
△腕に赤い線をひく
△腕に巻いた輪ゴムを弾く
△氷を握りしめる
△処方薬で寝てしまう
なかでも、抑うつ気分が強いときには、受動的なものがいいかもしれません。
そして、自分を責めないことです。
これら、できそうなことを、比較的体調がいいときに、書き留めておくのです!これ、大事!!!
比較的調子がいい自分からのメッセージとして、スマホのメモでも手帳にでも、なんでもいいですから、アイデアを、複数書いておきましょう。
SNSを見ることはやめましょう。
考え事をするのもやめましょう。絶対に良い考えは浮かびません。
とにかく、自分を甘やかして、嵐が過ぎるのを待ちましょう。
生理前に不調が来るなとか、この季節はニガテだなとか、自分の特徴を掴んでおくことも役に立ちます。
記憶と結びつき、特定の季節が苦手な人もいれば、低気圧が辛いという人もいます。
処方薬はアイテムです。回復して行くために、適切に使いましょう。飲みすぎたり、アルコールと混ぜたりは決してしないようにしましょう。
老婆心ながら…という言葉がわかるようになりました。
私は、様々なことをやってきました。
うまくやれたこともありますが、圧倒的に失敗してきました。未熟だった自分を恥ずかしく思います。でも、PTSDのすさまじい苦しさの中で、褒められる模範的な対処ができたとも思いません。
精神科の閉鎖病棟に入れられ、たくさんのものを失い、傷付いてきた経験から言います。
支援に繋がってください。
助けを求めてください。
ぶわっとくる、襲ってくるあの希死念慮に誘われて、命を落としてはいけません。
適切な治療につながって、どうか命をつないでください。生き延びてほしい。
お盆明けにもうまもなく学校が始まる人がいます。
私は今から夏休み明けのニュースを見るのが怖いです。
お子さんがいらっしゃる方は、どうか無理に学校に行かせないで。
今学校に行かなくても、ダメ人間になんか決してなりません。
この夏に、若い人が命を落とさないように、どうかどうか逃げのびて、生き延びてほしいと願うばかりです。