彩吹真央さん主演の新作ミュージカル『フリーダ・カーロ〜折れた支柱』を観劇しました。
見応えのある洗練された舞台。
引き込まれて2時間あっという間でした。
彩吹真央さんが、痛んだメキシコ人女性に見えるのが本当にすごかった。
精神的に暗いお話しでしたが、本当にもう一度観たいと思う舞台でした。
すぐには現実に戻ってこられないくらい引き込まれ、揺さぶられる舞台だったので、実は観た後、ちょっとつらくなってしまいました。
そのくらいのエネルギーのある作品でした。
彩吹真央さんは、この役を演じるにあたり、メキシコに行かれたそう。私もフリーダ・カーロの絵が好きなので、ぜひカーロの家にも訪れてみたいと思います。
メキシコを代表する画家フリーダ・カーロは、映画にもなっているのでそちらも観たいと思います。
女性であること、そしてバイセクシュアル(結婚もし、その後も男女どちらともたくさんの恋人がいた)だったことは、カーロの作品を理解する上で、欠かせないと思います。
ジェンダーとセクシュアリティという観点からも、大変興味深い作品でした。
最期は、薬物で自殺しているのではないかという描かれ方が衝撃的でした。
私の好きな女性芸術家が、薬物で自殺していると知ると、「やはり」という気持ちと(作品に滲んでいるからです)、やっぱり少しだけ悲しい気持ちがします。
描くことや歌うこと、表現することでは、救われなかったのかなと、ちょっと思います。
バルバラもカーロも世界一で、後世に名を残しています。そんなに才能があっても、人生の痛みに耐えきれなかったのだとしたら…。
カーロは最期、本当にViva la Vida と思っていたのか。私には知る由もないけど、私はもっと生きて、もっと様々な作品に触れて、考えたいと思いました。