私は91期生。私が18歳の頃、言語化できずにいたあの苦しみが、やっと社会問題として扱われるようになったことに、ああ、やっと…という思いがある。
記事に書かれていることは氷山の一角です。
人に暴力を振るってはいけない。
でも、人は暴力の問題を否認してしまう。
そうしないためにはできることは、自分の中にある加害性と真摯に向き合って、自分が相手より権力を持ったときに、いかに相手を支配しないでいられるか、常に自分に問い続けるしかありません。
(それができるのは、暴力の被害から回復した人か、暴力から遠くにいる人だと思います。)
下級生、部下、子ども、高齢者、夫と妻…どのような関係でも、支配はいとも簡単に起こります。それにどれだけ自覚的にいられるか。
宝塚音楽学校での”指導”は、35歳になった今でも夢に見ます。私も翌年、同じことを予科生にしました。
暴力を受けていい人なんて、絶対にいません。
スポーツの世界でも、虐待・ハラスメントがやっと問題にされるようになりました。
宝塚も、表面的な”改善”に終わるのではなく、それこそ新しい指導を築き上げてほしいと思います。
暴力を使わなくても、美しい舞台は作れると信じています。
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASN9C62HGN7QPIHB00N.html
2020/09/12 本科からの指導はハラスメントであった、「同校は、こうした不文律も舞台人の育成に不要と判断」されたことは大きい。長年続いた暴力の構造の問題、否認してきたことから、目をそらさないでほしい。阪急電車への一礼、やめます 宝塚音楽学校が不文律廃止:朝日新聞デジタル https://t.co/LetF9lCCu9
2020/09/12 過去の暴力を美談に回収してはいけない。一人一人が真摯に被害と加害に向き合わない限りなくならないからです。ハラスメントのない宝塚を心から願っています。宝塚音楽学校OG、本科生の指導「ハラスメントだった」:朝日新聞デジタル https://t.co/8hMNcik6qg