シアタークリエにて、ミュージカル『オン・ユア・フィート!』を観劇しました。
主演は元宙組トップスターの朝夏まなとさん。
朝夏さん演じる主人公のグロリアは、歌手としての成功を手にしていくだけでなく、家族の中での責任にも向き合っていかなければならない、キューバ移民の女性という難しい役どころ。
ラテン・ミュージックのショーのシーンでは、朝夏さんの美しいスタイルとダンスで、圧巻でした! 私が観劇した金曜日は、朝夏さんの客席降りもあり、ファンの皆さんを大いに沸かせていました。
そして朝夏さんの母親役には、一路真輝さん。一路さんの歌はもちろん、移民として生き、家族を守ってきた哀しみや、保守的な母親にならざるを得なかったこれまでの人生が感じられるお芝居が、素晴らしかったです。
全編ラテンのリズムでとっても熱い舞台ですが、2幕では考えさせられるシーンも…。「もし自分だったら…」と想像する余地を残した演出に引き込まれました。
移民、障害、母と娘の葛藤…。私はそんなシーンが特に印象に残りました。
ただ、北欧の人に対する表現で一点、気になった箇所がありました。客席からは笑いがありましたが、物語の進行上、特別に必要な表現だとは感じられませんでした。
せっかくキューバからの移民の人々を描いた作品ですから、なおさら、そうした表現がなされない方が良いのではないかと思いました。
実は、朝夏まなとさんが新人公演で初主演をなさった時、私も同じ公演に出させていただいていました。当時私は、初舞台の口上通り、本当に「右も左も」全くわからず、何のシーンの振り付けなのかもよく理解しないまま新人公演の稽古に入っていました…。
主演の朝夏さんは学年は近くても、本当に遠い存在でした。今日は客席から、ふとそんなことを思い出していました。
ロビーにはシアタークリエ10周年の懐かしいポスター展も!
シアタークリエさんは思い出深い、大好きな劇場で、毎年何回かは必ず観劇に行かせていただいています。
写真は歌手のクミコさんがご出演だった『ピトレスク』。クミコさんはミュージカルには滅多にお出にならないので、本当に観劇できてよかった。いい舞台でした。
アフタートークに出させていただいた『ZANA〜ザナ〜』や、レズビアンの主人公を瀬奈じゅんさんが演じられた『FUN HOME』などなど、他にも大好きだった作品がたくさんあります。
眺めていて楽しかった!
ミュージカル『オン・ユア・フィート!』当日券も若干出ているようです。
劇場で幸せな時間を過ごしました。ありがとうございました。
▷シアタークリエ『オン・ユア・フィート』公式サイト
https://www.tohostage.com/onyourfeet/