先日、中日新聞の「いじめに悩む君へ」という欄に、私の宝塚に関する記事が掲載されたことがきっかけとなって、私の発言としてデマが広がっており、大変迷惑しています。
この記事が掲載されたことには重要な意味があります。記事としてきちんと掲載してくださった記者の方、及び中日新聞には大変感謝しています。
さて、こちらが、たくさんリツイートされた、全て嘘の内容が書かれているツイート。
(@amanusya)
私は「LGBTとしての居場所が見つかると思って宝塚を受験した」のではありませんし、そのように発言したことはもちろん一度もありません。
私の主な宝塚受験の動機は、幼い頃からクラッシックバレエを習っていたこと、身長が高かったことです。
また、高校2年生の頃にイギリスで見たミュージカルに魅了されたことと、真琴つばささんにも憧れて、「こんな素敵な女優さん(男役と知らずに華やかな女優さんだと思いました)がいる劇団に私も入りたい!」と思ったことも受験のきっかけです。
当時の私は、すでに自分がレズビアンであることに気がついていましたが、「LGBTとしての居場所を求めて」受験したのではありません。
そもそも私は自分のことを、「LGBTである」とは思っていません。
LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった言葉で、性的マイノリティの総称として使われています。LGBTとは、これまで差別と偏見にあってきた性的マイノリティの人たちを肯定的に捉え直そうとする概念です。
私は自分のことを、レズビアン(女性同性愛者)であると思っていて、LGBTに属するとは思っていますが、「自分のことをLGBTである」とは思っていません。ですから、「LGBTとしての居場所」とか「LGBTの私」などとという発言はしません。
「音楽学校は縦社会で、LGBTの私は本科生に怒られまくった」という発言もしていません。
同期生も誰も、私がレズビアンであることを知りませんでしたし、「本科生に怒られる」という表現もふさわしいと思わないので、私は使いません。宝塚の中で起こっていることは、暴力の問題です。LGBTに特有の問題ではありません。
また、「劇団に入っても私はLGBTだから役がつかなかった」とも発言していません。
むしろ研1であるにもかかわらず、急な代役でせりふがある役をいただいたことも重なり、その公演を休演し、退団するにいたっています。
そして、その役の衣装に針が入っていたことなどは、既刊の『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』(講談社)に書いてあります。
私は宝塚にいたころは、周囲の誰にもカミングアウトすることができませんでした。
同期も、誰も、私がレズビアンであることは知りませんでした。
出典もないのに本人の発言を捏造し、拡散されるのは大変な迷惑で困っています。
すみやかに削除していただきたいと思います。
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