本日、4月2日は世界自閉症啓発デーです。青いものを身に付けて自閉症への理解を深める日。
「発達障害」や「自閉症」とされる人間の特徴が、”障害”なのか、私にはまだわかりませんが、私は自閉症スペクトラムの女性です。
自閉症スペクトラムの女性は少なく、若い頃は、なかなか同じ特徴を持つ人に出会うことが難しかったのですが、私は30歳を過ぎてから、急に同じような特徴を持つ人に出会うことができて、ずいぶん変わりました。
同じような特徴を持つ人同士で話をしていると会話がスムーズなのですが、そこに健常者(とされる人)が加わると、何を言っているかわからないようです笑
自閉症の人は「コミニュケーションに障害がある」と言われてしまいますが、コミュニケートと言うのは二者間(あるいはそれ以上)にしか発生しないので、どちらか一方にだけ障害があると言うのはそもそも不適切です。多数派のコミュニケーションと少数派のコミュニケーションの仕方の違いから、生活上の困難が発生すると思います。別にどっちが悪いと言うわけでは無いはず。本来はね…。
自閉症スペクトラムの人にもいろんな人がいて、私は自分自身が手先がものすごく不器用なので、「自閉症の人は手先の不器用性が認められる」という試験の設問に見事に引っかかったことがあります笑
解説には、「精緻な絵や図面を描く者もおり、一様に手先に不器用性が認められるとは言えない」と書いてあり、すごく納得した覚えがあります。
人と違っていて、突出したものを持っている人もいれば、特に突出していない人もいます。当たり前。
今、学校や職場でできないことや怒られてしまうことが多くて、自分はダメだと思っている人がいたら、もしかしたら発達障害と言う概念が役にたつかもしれません。
発達障害だからみんなに合わせるためにすぐにお薬で治そうとか、そんな風に考えないで、自分自身のことを理解して、ゆっくり生きてみてくれたらうれしいなぁと、若かった頃の自分に対して思います。同じ特徴を持つ人結構いますよ。
聴覚過敏や知覚過敏、ものをなくしてしまうような傾向は、環境を整備することでもずいぶん改善できます。
お薬を使用する場合には、ご家族や、医師、公認心理師と率直な気持ちをよく話し合って、慎重に使用してくださいね。
ロボットや電車と仲良くできる人、プログラミングやエンジニアリングが得意な傾向を持つ人も多いのでわが家のLOVOTに登場してもらいました。
(こうした特徴は旧来男性のものとされていて、性別役割分業の中で、気配りができて、お料理が上手で、家庭的と言う女性像に当てはまらない場合が多いので、自閉症の女性がさらに生き難いのです。)