北海道北広島市にて講演させていただきました。ご来場ありがとうございました。
北広島市の皆様、あたたかく迎えてくださり、本当にありがとうございました。
さて、帰り道。
クミコさんの『蜜柑水』を聴いています。歌われている人のセクシュアリティが、ゲイなのかMTFなのか、女装なのか…気になります。が、この歌は大好きです。
土田英生さんの戯曲『初恋』も、彼らがゲイなのかFTMなのか、気になりました。(田中美里さん主演の舞台を拝見しています)
混同があるのか、男性ジェンダーのセクシュアリティが、よりグラデーションで多様なのか、私には肌感覚ではわからない部分かもしれません。
(その辺はLカルチャーとは違うところもあるのではないかと思います。どうなんだろう…)
わかるのは、歌や戯曲に、女性ジェンダーのマイノリティを描いた作品が極端に少ないということです。
レズビアンの女性を歌ったものや、FTMの人を描いた作品は本当に少ない。(あったらぜひ教えてください)
FTMといえば、未だに『ボーイズドントクライ』を思い出します。
だから、江國香織さんの小説の中にLカップルを見つけたりすると、とても嬉しいし、中山可穂さんや松浦理英子さんの作品は貴重品です。
クィア映画ではなく、LGBT映画と呼ばれるようになって、たくさんの作品が紹介されていますが、それでもやっぱり男性ジェンダーの作品が多いのが残念に思います。
(でも、映画はまだあるほうだなぁ。キャロルとか。)
ゲイに恋するヘテロセクシュアルの女性は描かれますが、レズビアンの女性に恋をするヘテロセクシュアルの男性なんて、描かれることはほぼないと思います。
レズビアン の女性に恋をして、叶わないことを嘆くのは「男らしくない」からでしょうか。
☆☆☆
私の元には、ほぼ毎日のように、SOGIハラに悩む人からの声が届きます。
先日も講演中、「上司から結婚して子どもを産むように言われることが辛い。生きた心地がしない」と、書いてくださった方がいました。
これは本当に、LGBTの当事者であっても、そうでなくても、つらいですよね…。
なんでそんなプライベートなことを、上司に決められなければならないのだ。
職場では仕事ができれば、誰と付き合っているか、結婚するのかしないのか、子どもを持つか持たないかなど、関係がないではないか。
「あいつはオカマだから…」
と、手を口元にあてる仕草をして揶揄することが、今でも日常的にあるそうです。
焼け石に水だなぁと思います。
これだけLGBTという言葉が知られるようになり、広辞苑にも掲載されたことは喜ばしいことですが、現場は変わっていないと知ると、焼け石に水なんだなぁと思ってしまいます。
それでも、せめて次の世代には連鎖させないように、今私たちが頑張らなきゃ! という気持ちもあります。
オリンピック後、日本はどうなっているでしょうか…。
いわゆるG7の国の中で、同性パートナーに関する法的保証がないのは、もう日本だけです。一刻も早く、改善してほしいと思います。
さて、3月13日に『レインボー国会』が開かれます。
お昼休みにふらりと手ぶらでお越しいただけます。おひとりでも初めてでも、緊張しなくて大丈夫。
http://kokucheese.com/s/event/index/509517/
何度見てもいい写真!(私も写っています)仲間たちを誇りに思います。
PRIDEは、人と人の笑顔の間にあります。
院内集会にあまり馴染みのない方も、どうぞ気負わず、お気軽にいらしてください。