先日、「サントワマミーは日本の歌か?」という質問されました。それくらい、岩谷時子さんの訳詞が素晴らしいのだなぁと改めて感じました。
言うまでもなく、私は岩谷時子さんと越路吹雪さんに大変な思い入れがあります。日本語で聞くシャンソンも素晴らしいと思います。(中にはおかしな訳詞のものもありますが…)
特にサントワマミーは、「風のように大空をさまよう恋」とは、当時どのようなものだったのか、考えてしまいます。もちろん、男女の恋にもある、普遍的な気持ちだから、これだけ日本でも愛されているのだとは思いますが。
「街に出れば男が誘いただ意味なくつきまとうけど…」とか。
いちお冒頭の歌詞の中に「去っていった男の心」とありますが、いや、好きな相手女性じゃない? という。
岩谷時子さんの特集番組では、宝塚や阪急については多少触れられますが、見るたびになんとも言えない気持ちになります。
サントワマミーの原曲は、男性が、去っていった女性に対する気持ちを歌った歌ですが、岩谷時子日本語訳では、女性に置き換えられています。
公表されていない方のセクシュアリティについて語るのは野暮だと思いますが、私はこの歌がとても好きです。